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歯科症例

口鼻瘻(トイプードル 12歳 雌)

トイプードル 12歳 避妊雌
口臭がひどいのと、くしゃみをして鼻水がよく出るようになったとのことで来院。

歯石が重度に付着し、歯肉炎もおこしていました。左の上顎の犬歯が抜けており、口腔内と鼻腔内がつながっている口鼻瘻という状態でした。その他の一般状態は問題ありませんでした。

口臭の元は歯石と歯周病であること、くしゃみが出るのは口鼻瘻があるために口から水や食べ物が鼻の中に入るからだと説明し、麻酔科での処置を実施しました。
麻酔をかけ、口腔内を消毒した後、上唇の粘膜を切開し、粘膜フラップを作成、口鼻瘻を覆い、吸収糸で縫合しました。その後スケーリングを実施、抗生剤を塗布して終了しました。

1週間後、再診に来ていただき口腔内の状態をチェックしました。口臭は軽減し、粘膜フラップも問題なかったので治療終了としました。

コメント

歯石が重度に付着し、歯周病が進行すると歯を支える歯槽骨が溶解し歯が抜け落ちてしまいます。犬歯は歯根部が長く、抜け落ちるような状態になった時は口と鼻が連絡する口鼻瘻になってしまうケースが非常に多いです。

口鼻瘻になってしまうと口から水や食べ物などが鼻に入ってくしゃみが出たり、鼻水(いわゆるあおっぱな)が出るようになります。ひどい場合は気管や肺まで入ってしまい、誤嚥性肺炎を引き起こすこともあります。このような場合は上記のような粘膜フラップなどを用いて穴をふさいであげる必要があります。

本症例では歯周病がかなり進行している状態で動揺のある歯を何本も抜歯しなければならない状態でした。このように悪化する前に早めに歯科処置を行なってあげた方がいいでしょう。また、一番重要なのはこのような状態にならないように日常ケアをしっかりしていくことです。ご自宅でできる予防ですのでしっかりコミュニケーションをとりながら楽しく歯科予防を行ないましょう。

 

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