箕面市のアクア動物病院/トリミング/ペットホテル

お問い合わせ・ご相談はお気軽にどうぞ
Tel.072-734-7512
アクア動物病院は大切なペットの診療はもちろん、トリミングやペットホテルも併設しております。
トップページ > 診療案内 > 皮膚科 > 皮膚治療症例/犬アトピー性皮膚炎

診療案内Guide

全身性毛包虫症を伴った重度皮膚炎(ウエスティー11歳)

若い頃から皮膚の痒みがひどく、アレルギー性皮膚炎として治療をしていましたがここ最近になって痒みがコントロールできなくなってきた。検査をしたところ、毛包虫が確認され、現在は毛包虫に対する注射のみの治療になっている、とのことでした。

皮膚は背部を中心に脱毛し、全身が痂皮で覆われているような状況でした。触るとひどい痒みがあり、相当消耗している様子が伺えました。また膿皮症も伴っており膿が被毛にこびりついている部分もありました。

当院でも皮膚掻爬検査により毛包虫を確認、その他各種ホルモン検査などでは異常は見つかりませんでした。

まず週に一回の注射だった駆虫を毎日の駆虫薬の服用に変更、同時に皮脂除去シャンプー、炭酸泉温浴、抗菌薬等を使用し2次性の皮膚感染症のコントロールを目指しました。 1ヶ月後、毛包虫が確認できなくなり、上記治療を継続しながら痒みのコントロールのためにステロイド及びシクロスポリンの併用を開始しました。

その後、駆虫薬、抗菌薬などを減らしていき、現在はシャンプー療法+ステロイド、シクロスポリンの隔日投与で痒みは概ねコントロールできています。

当院初診時 初診時カット後
初診時
初診時カット後

全身に発赤、痂皮付着、一部掻きすぎて出血している部位も認められます。

1ヶ月後 2ヶ月後
1ヶ月後
2ヶ月後
3ヶ月後

徐々に発赤が収まり、痒みが軽減、徐々に発毛が始まりました。

7ヶ月後
7ヶ月後
7ヶ月後

痒みはかなりコントロールされており、被毛は密に生えそろっています。


Before After
1ヶ月後
2ヶ月後

コメント

ウエストハイランド・ホワイトテリアは本態性脂漏症と犬アトピー性皮膚炎の好発犬種です。本症例ではこれらによって皮膚の免疫力が低下、常在寄生虫である毛包虫が異常繁殖し皮膚炎を憎悪していました。本症例では痒みの制御のためにステロイドを使用されており、過剰投与によって毛包虫症を発症してしまったと考えられました。全身性毛包虫症は駆虫だけではなく皮膚状態の改善を目指さないと、なかなか治癒しない病気です。本症例では駆虫薬の適切な投与量に増やし、同時にシャンプーや投薬などで2次的な皮膚炎の改善に取り組んだ結果、駆虫に成功したと考えられました。ステロイドやシクロスポリンなどの抗炎症薬、免疫抑制剤は使用法を誤ると、皮膚状態の悪化だけでなく全身状態の悪化が起こってしまう薬剤です。痒みがあるからと安易に使用し続けると、別の皮膚炎を発症してしまい、治療になかなか反応しない状態に陥ってしまうことがありますので慎重に使用する必要があります。また毛包虫症は甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などのホルモン異常によっても引き起こされます。本症例ではホルモンの異常は認められませんでしたが定期的にチェックしてく必要があります。

ページトップへ戻る
Copyright(C) アクア動物病院 All Rights Reserved.